習い事の生徒募集ノウハウ | 生徒ドットコム

教室生徒集客ウェブマーケティングの基礎知識

ホームページを作るための手順①(事前準備編)| 習い事の生徒募集のコツ

生徒募集用のホームページを作る前の準備を解説します。

 

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 生徒集客のためのホームページをつくるためには、何から手を付けていいのか分からない方に向けてその手順を解説します。最初は事前準備です。

 

①事前準備リスト1:今までを振り返り、集客上の判断基準となる指標をまとめる

 ホームページやチラシでキャンペーンを告知する前に、担当者が把握しておくべき指標と数字があります。

 以下の指標はいつでも確認できる状態にしておきましょう。キャンペーンが上手くいったときは追加予算をしたり、キャンペーンが上手くいかないときには縮小したりする場合もあります。その際の参考指標となります。

  1. 平均成約率(=入会/体験会参加、〇%)

  2. 平均継続期間(=入会から退会まで平均的な期間、〇カ月)

  3. 指標(=体験会参加者、入会者)

  4. ライフタイムバリュー(=LTV、平均的にユーザーが負担する支出額)

 以上をまとめたら、キャンペーンの企画に取り掛かりましょう。

 

②事前準備リスト2:一度、原点を見つめなおそう。

  • どうしてもユーザーに支持されるキャンペーンが思いつかない・・・
  • いつも集客が上手くいかない・・・
  • 競合教室との差別化が出来ていないと実感している・・・
  • キャンペーン施策の効率が悪い・・・

 そのようなときは原点回帰をすることをお勧めします。

 再度、事業環境を見据えて、市場や顧客を絞り、コンセプトを固めて、マーケティング施策を練るという手順で進めます。①PEST分析、②5F分析、③3C分析、④SWOT分析、⑤セグメンテーション、⑥ターゲティング、⑦ポジショニング、⑧USP、⑨ユーザーペルソナの設定、⑩マーケティングミックス(4P)などの先人たちが作ってくれたフレームワークを活用することで、様々な角度から習い事教室の提供価値について掘り下げることが出来ます。

 時間はかかりますが、運営する習い事教室が、本当に顧客ニーズに応えているのか、他の教室との違いは何か、その違いをしっかりと言語化できているのかについて考える貴重な機会となるでしょう。

 既に、もう十分と考える方は次のステップに進んでください。

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③事前準備リスト3:USPに磨きをかけよう。

 生徒集客だけではなく事業全体にとっても「USP」は重要です。キャッチコピーに悩むということは、自社の強みとは何か?を掘り下げられていない場合が多いです。

 他社が簡単に真似できない教育プログラムを用意することは、インターネット時代の生存戦略とも言えます。USPを作るためには徹底した自己分析と他社分析が必要です。マーケティング大国アメリカで広告マンとして活躍したロッサー・リーブス (Rosser Reeves)がその考え方を樹立しました。根本となる考え方は以下の通りです。

 

  1. 広告は、消費者に向けて提案するものでなければならない。(消費者目線)
  2. その提案は競合が提案していないものか、それとも提案しようとしても出来ないことでなければならない。(独自性)
  3. その提案は、パワフルであり、多くの消費者を自社製品のほうへ引きよせるものでなければならない。(他社にはない強烈なベネフィット)

Amazon.co.jp: USP ユニーク・セリング・プロポジション 売上に直結させる絶対不変の法則: ロッサー・リーブス, Rosser Reeves, 近藤隆文, 加藤洋一 (監訳): 本 

④事前準備リスト4:"So What?"視点を持とう。

 お客様は移り気ですし、検討する時間も限られています。長々とした文章を読んでくれるとも限りません。

 お客様の本音は"So What?"(「だから何なの?」)です。

 事業者はシンプルで分かりやすいキャッチコピーが必要であり、そのためにはUSPが必要です。そのためのヒントが以下の9つです。実践マーケティングの巨匠・ジェイ・エイブラハム氏が以下のように定義しています。「うちにはそんなUSPが見つからない」という方は以下のチェック項目を読んでください。

 さらに読んでも思いつかない場合は、最後の9番に「ストーリー」と言う視点を加えてください。過去の歴史やファクトに基づくストーリーはオリジナリティが高いので他社に真似しにくいです。

  1. 広い選択肢
  2. 大幅なディスカウント
  3. 的確なアドバイスや補助
  4. 利便性(ロケーション、豊富な在庫、配達の早さなど)
  5. 最高級の製品(サービス)
  6. 迅速なサービス
  7. 特別な各種サービス
  8. 長期的な保証、または広範囲にわたる保証
  9. その他、ライバルには提供できない特別な点、有形・無形の利益、価値のある特典 

 

 

事前準備が終わったら早速、本格的にホームページを作っていきます。

マーケティングの基礎知識を学ぶ | 習い事の生徒募集のコツ

習い事教室が生徒募集をする際に知っておきたい基礎知識「集客とは」

 

生徒ドットコム特集|習い事の生徒募集のコツ

基礎知識 編 | 集客とは何か

 

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 習い事や教室などのスクールビジネスをはじめたものの、「集客がうまくできずなかなか売上が上がらない」という悩みを抱えている経営者もいると思います。そんな時、Googleで「集客」と入力して検索した経験はありませんか?

 大きい企業なら専門家を採用して集客活動を行いますが、小規模事業者の場合はそんな余裕がないと思います。「マーケティング」と書かれた本をアマゾンで買ったけど読んでもどこがポイントだか分からないことだらけ、概念はなんとなくつかめているが失敗しないか不安、生徒が集まるか心配、教育にマーケティングを取り入れることに対してモヤモヤする、保護者が教室をどう受け止めるのか気がかかりだったり・・・。悩みは尽きません。そこで、「集客」について、押さえておきたい基礎知識を分かりやすくお伝えします。

 

 

①集客の概要

 集客とは「客を集めること。また、客が集まること」。英語で表現すると「attracting customers」です。そして「集客」を知るうえで欠かせないのが「マーケティング」の概念です。

 「集客」は「マーケティング活動」の一部分です。マーケティングの全体像を俯瞰した上で、「集客」にアプローチする思考にチャレンジしましょう。

 スクールビジネスにおけるマーケティング活動を簡単に説明すると、

  1. 保護者や子供のニーズを的確につかんで、
  2. カリキュラムや教育プログラムなどの計画を立て、
  3. 最も有利な認知経路(サイトやSNS、チラシなど)を選ぶとともに、
  4. 体験会や説明会などの販売促進に関する努力により、
  5. 生徒の増加と、オンライン学習などの新たな市場開発を図り、
  6. 最終的には教育目標を達成する

以上の一連の活動だと定義できます。

 マーケティングのなかで、改めて「集客」を位置付けると、上記の①②③(+④)と考えます。マーケティングを実践するには、心理学、数学、社会学、経済学、デジタルノウハウ等様々な知識の上から成り立つ高度な知識やスキルが必要となります。

②マーケティングの歴史と経緯

 マーケティングの定義と歴史を1分で振り返ります。1937 年に設立されたアメリカマーケティング協会(AMA)は、何度かマーケティングの定義の改定を行っていますが、直近では2013年に「マーケティングは、顧客、クライアント(サービスの顧客)、パートナー、および社会全体に対し価値をもつ提供物を創造、伝達、配分、交換するための活動、一連の機関、そしてプロセスである」と定義しています。少し難しいですね。

 また現代マーケティングの第一人者として知られ「マーケティングの神様」と評されるフィリップ・コトラー教授によると以下のように説明しています。「マーケティングの基本となる最も重要な概念は、人間のニーズである」「マーケティングとは経営そのもので、消費者に自社を愛してもらうことが最終的なゴールだ」。とても分かりやすいですね。

 アメリカマーケティング協会やコトラーが語るマーケティングは本質ではありますが、やや広くて深い海のような話です。集客はもう少し狭いです。一文章で言えば以下の通りです。

”自社の教育プログラムを受ける可能性のある顧客候補(保護者やこども)に対してブランディング(テレビCMや新聞、看板)やマーケティング・コミュニケーション等(ホームページやSNSやチラシ・ポスティングでの情報発信、説明会や体験会等の開催)を通じて入会を働きかける行為。マーケティング活動の一環でもある”

③マーケティングと集客の仕組み

 マーケティングや集客の仕組みを知るには、「カスタマージャーニー」と「マーケティングファネル」を学ぶことです。

 お客様が教室に入会するまでの流れを顧客視点で考えるのが「カスタマージャーニー」です。このカスタマージャーニーを事業者である教室運営責任者の視点から見た施策が「マーケティングファネル」です。これらは表裏一体ですが、最初は「カスタマー」から考えるのが大切です。

「カスタマージャーニー」

 カスタマージャーニーとは直訳すると「顧客の旅」です。想定しているお客様(マーケティング用語ではペルソナと言います)の動き(行動・思考・感情)を時系列で把握するために可視化したものです。ペルソナの動きを可視化することで、教室運営責任者は、顧客候補とのタッチポイントを洗い出し、適切な場所やタイミングで適切な情報を伝えることが計画できるようになります。

  1. [情報収集]ママ友の口コミなどにより潜在的なニーズはあるが、まだ漠然と情報収集をしている状態。正直、まだよくわからない段階。
  2. [課題発見]子供の将来像を考えたり、いまの家庭環境を振り返り、具体的な課題やポイントが見つかり、その解決方法を探している状態。子どもに身につけさせたいスキルとは何かを検討したり、通学の時間、子どもの不向きなどについて迷っている段階。
  3. [解決策発見]スクールの教育領域の知識を得て、その情報収集を始めた状態。どのような仕組みになっているのか、どのような特色があるのか、教育目標はどこにあるのか?などを把握した段階。
  4. [比較検討]あなたの教室を知っているが、他の教室と迷っている状態。判断のための基準をつくり比較検討している状態。深い理解を得ようと努力している段階。
  5. [判断]入会した状態。
「マーケティングファネル」

 ファネルとは「漏斗」です。広く見込み客を集客したうえで(チラシ、ホームページ、SNS)、ふるいにかけられた見込み顧客が検討(体験会や説明会)、そして成約(入会)へ流れる中で段々と少数になっていく様(さま)。その様を図にすると、漏斗で濾した様子に似ています。一般的には、商品・サービスの購買過程をフェーズ分けしたものをモデル化したものです。

  1. [情報収集]ママ友の口コミなどにより潜在的なニーズはあるが、まだ漠然と情報収集をしている状態。正直、まだよくわからない段階。(例)折込配布やポスティング、ホームページでのコンテンツSEOや、リスティングなどのウエブ広告等→(解説)想定されるターゲットに対して自社を知ってもらうために行う「集客告知」

  2. [課題発見]子供の将来像を考えたり、いまの家庭環境を振り返り、具体的な課題やポイントが見つかり、その解決方法を探している状態。子どもに身につけさせたいスキルとは何かを検討したり、通学の時間、子どもの不向きなどについて迷っている段階。(例)資料送付や資料ダウンロード、メールアドレス登録など。→(解説)特定の見込み客に対して自社に興味を持ってもらうためにコンタクトを取る「リードジェネレーション」
  3. [解決策発見]スクールの教育領域の知識を得た状態。どのような仕組みになっているのか、どのような特色があるのか、教育目標はどこにあるのか?などを把握した段階。(例)ダイレクトメール、メールマガジン、LINE、FB等の継続的な情報発信。→(解説)特定の見込み客に対して継続的にコンタクトを取り育成する「リードナーチャリング」
  4. [比較検討]あなたの教室を知っているが、他の教室と迷っている状態。判断のための基準をつくり比較検討している状態。深い理解を得ようと努力している段階。(例)体験会・説明会・発表会等の企画・立案・運営。→<対応策>特定の見込み客に対して「納得感」を得られるような情報を提供する「顧客化・クロージング活動」
  5. [判断]入会した状態。

④集客に関するモニタリング指標

 集客に関する活動をホームページに集約するとモニタリング指標を作ることが出来ます。徐々にコンバージョンである「新規入会」に向かっていくイメージです。なぜモニタリングするかというと、「改善」をするためです。最初の集客告知が最後の入会率につながるかもしれません。どこが悪かったのかを把握するためにモニタリングを行います。

 また施策のPDCAを回していくときに大切なのが、これらの「量(数)」と「割合(レート)」です。私の感覚では、「量」を追いかけ、その後に「割合」を追いかけるという順番をお勧めます。理由は、「量」がないと検証が難しいからです。

  1. 流入元(認知)→集客告知
  2. 教室サイト全体へのアクセス(理解)
  3. コンバージョンページへのアクセス(興味・関心)
  4. お問い合わせページ(比較・検討)
  5. お問い合わせ人数(比較・検討)→リードジェネレーション
  6. 体験会や説明会への参加人数 →顧客化・クロージング活動
  7. 新規入会者数(購入)
  8. フォローアップ後の新規入会者数(購入)
  9. 退会者数(離脱)
  10. 今月の会員増(最重要KPI)
  11. 登録会員数(最重要KPI)

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モニタリング指標

 

⑤マーケティングの目的とは「売れる仕組みをつくること」

 マーケティング=販売促進=集客であると認識している方がいますが、それは誤解です。販売促進とは、ターゲット層に対して情報をどのように伝えて入会につなげるかを考え、実践する方法です。もちろんこれらの活動はマーケティング活動にも含まれますが、販売促進はクロージングの一部分です。

 むしろマーケティングとは、販売促進活動に過度な手間をかけるのではなく、省エネを実践するためのものです。つまり「売れる仕組みをつくる」ことがマーケティング活動です。マーケティングのフレームワークとして、3C分析、4C分析、SWOT分析、STP分析、PEST分析、4P分析などたくさんあります。詳しくは改めて解説する予定ですが、大切なことはマーケティングとは「仕組みづく」であり、集客はその一部分であるということ。

 つまり流れのなかで集客を考えないとやみくもにチラシを配布したり、むやみやたらにホームページのPVを追い求めたり、ブログで日記のようなコンテンツを出し続けたりする場合があります。気を付けましょう。

⑥集客方法

 最初は、「ホームページ」や「ブログ」をつくってそこに生徒を集客します。いわばマーケティングのベース基地です

 早速「教室のホームページ」(含むブログ)を立ち上げることが必要です。いまは無料で活用できるツールもたくさんあります。ベース基地であるホームページにどのようにお客さんを集めるのか?の戦略をっ考えることが、集客担当者の第一歩です。

[あわせて読みたい]

習い事の生徒募集のコツ | 25の方法と選び方 編 | 集客施策の要諦 - 習い事の生徒募集ノウハウ | 生徒ドットコム

⑦参考文献|ノウハウと数字が満載!! 教室における生徒の集客に関する書籍の一覧

  1.  ふつうの主婦が教室ビジネスでトップ1%になった秘密: 自宅の6畳1間で始めた教室が在籍生徒100人超え!小さくはじめてしっかり稼ぐ先生業4つのメソッド | 平塚 直美 | 在宅ワーク | Kindleストア | Amazon
  2. 生徒数を増やしたい教室の責任者が読む本:生徒数1.7倍を達成する集客法とそれを支える3つの考え方 | 岩前 しげる | メンタリング・コーチング | Kindleストア | Amazon
  3. 個人運営の子供英会話教室を月収30万円以上の中規模教室にするコツ | 藤田祐子 | マーケティング | Kindleストア | Amazon
  4. 英語スクール集客: だからあなたのスクールには生徒が来ない | おさち | ダイレクト・マーケティング | Kindleストア | Amazon
  5. Amazon.co.jp: 2年で53名の英会話教室を108名の教室に変えた方法 eBook: 長谷川 仁章: Kindleストア
  6. 数字で管理する教室ネット集客 | 鈴木貴之 | マーケティング | Kindleストア | Amazon
  7. 教室集客の為のブログ活用法 | 鈴木貴之 | マーケティング | Kindleストア | Amazon
  8. SNS時代における教室集客の為のクチコミ戦略 | 鈴木貴之 | 在宅ワーク | Kindleストア | Amazon
  9. 3つの仕組みであなたの教室集客は回る!: ~生徒集客で困らない教室づくりをする為の 10の集客ツール~ | 鈴木貴之 | 自己啓発 | Kindleストア | Amazon
  10. Amazon.co.jp: 教室開業・集客の教科書1 ~初めての開業&インターネット集客基本編~: 動画で学ぶ WEB初心者向け 失敗しない自宅起業バイブル 飛常識な未来デザイン eBook: 高橋 貴子: Kindleストア
  11. 音楽教室の始め方: 元銀行員であり、音楽教室経営者が教える「音楽教室を開きたい」という方へのサポートガイド | 安藤 聡 | ライティング | Kindleストア | Amazon
  12. 生徒に恵まれるスクール&教室 開業・経営バイブル | 佐藤仁 | 教育・学参・受験 | Kindleストア | Amazon
  13. スクール&教室運営のための「生徒集客バイブル」 | 佐藤 仁 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon

⑧まとめ

  1. 「集客」とは、「客を集めること。また、客が集まること」です。
  2. 「集客」を考える上で重要なのは「マーケティング」の一環として捉えることです。
  3. マーケティングや集客の仕組みを知るには、「カスタマージャーニー」と「マーケティングファネル」を学ぶことです。
  4. 「集客」に関するモニタリングは重要です。指標を作ってモニタリングしましょう。
  5. 「集客」の第一歩は「ホームページ」又は「ブログ」をつくることです
  6. 「集客」には、大きく分けてオンラインとオフラインの施策に分けることが出来ます。


⑨応用編:全体像をつかむ。3次元マップ

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3次元マップ

 集客の極意は、顧客(どんなお客さんか)を見つめなおして、①ターゲットの属性(年齢、エリア、性別)、②カスタマージャーニー(どんな心情なのか)、③関心や悩み・問題点の範囲、以上3つを押さえることです。全体像の把握です。参考までに上記の3次元マップをご確認下さい。

 その上で集客施策・方法の知識習得(ホームページのコンテンツSEOやローカルSEO、SNS、サイト掲載など)をすることが集客の近道です。小規模事業者であればあるほど、3次元マップのXYZ軸の狙いをはっきりさせて戦略を立てることをお勧めします。なんといっても他にもやることがたくさんあるでしょうから・・。

 最後に私の頭のイメージイラストをシェアします。共感してもらえればシェアして下さい。

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⑩おまけ:マーケティングファネルのエクセルデータ

マーケティングファネル×領域を検討するためのひな型をアップします。

生徒ドットコムマーケティングファネルのひな型.xlsx - Google ドライブ

習い事の生徒募集のコツとホームページ研究(私の準備編)

レッスン生徒を集めたいスクール責任者のニーズを反映

 

 生徒募集に悩む経営者にそのノウハウを提供したいと思い、2つのシリーズ特集を計画しました。それが実践的な方法論を盛り込んだ「習い事の生徒募集のコツ」とジャンル別の実例を集めた「ホームページ研究」の2つです。

 

 

実践的な方法論を盛り込んだ「習い事の生徒募集のコツ」

 理論をコンパクトに抑え、ノウハウや方法に注力したコンテンツをお届けます。キャッチコピーはどうしたらいいの?文章はどうやって書いたらいいのか?画像やイラストなどの素材を集めるにはどうしたらいいのか、ポスターやチラシなど手早く作れる方法はないのか、などの基礎的なノウハウを発信します。

習い事の生徒募集のコツのタイトル画像

習い事の生徒募集のコツのタイトル画像
  1. 習い事の生徒募集のコツ | 基礎知識編
  2. 習い事の生徒募集のコツ | キャッチコピー&文章編
  3. 習い事の生徒募集のコツ | 画像とイラスト素材集め編
  4. 習い事の生徒募集のコツ | ホームページ編
  5. 習い事の生徒募集のコツ | ポスター&チラシ編
  6. 習い事の生徒募集のコツ | SNS編
  7. 習い事の生徒募集のコツ | ブログ編
  8. 習い事の生徒募集のコツ | コンテンツSEO編
  9. 習い事の生徒募集のコツ | ローカルSEO編
  10. 習い事の生徒募集のコツ | 広告と広報・PR編
  11. 習い事の生徒募集のコツ | 検索サイトへの掲載編

 

ジャンル別の実例を集めた「ホームページ研究」

 ホームページ研究ではニーズの高いジャンルにフォーカスして研究を進めていきます。最初はホームページを研究した後に、その事業のSNS・ブログ・ローカルSEOなどをチェックします。またジャンルに特有の事例やトレンドなどに触れてより実践に役立つ内容で解説します。

ホームページ研究特集のタイトル画像

ホームページ研究特集のタイトル画像
  1. プログラミング教室の生徒募集 | ホームページ研究
  2. 英語教室の生徒募集 | ホームページ研究
  3. ピアノ教室の生徒募集 | ホームページ研究
  4. バレエ教室の生徒募集 | ホームページ研究
  5. ダンス教室の生徒募集 | ホームページ研究
  6. 料理教室の生徒募集 | ホームページ研究
  7. 学習塾の生徒募集 | ホームページ研究
  8. オンライン学習・教室の生徒募集 | ホームページ研究

 

本特集のテーマ決めは、SEO「無料ツール」を利用

使用するツールは3つ。すべて無料。

 本特集テーマを考える参考にしたのが、「グールグサジェストキーワード一括DLツール」と「ラッコキーワード」と「ubersuggest」の3つのツールです。

「グールグサジェストキーワード一括DLツール」でキーワードの洗い出しをします。

 最初はアウトラインを掴みたかったので「グールグサジェストキーワード一括DLツール」でサジェストキーワードを洗い出します。イメージは「浴びる」に近いもしれません。なお、有料会員は何度も利用できますが、無料ユーザーは1日1回しか使えませんので気を付けてください。

 検索窓には「生徒募集」というこのサイトの主題を入力しました。その結果をエクセルにコピペします。コピペした後はエクセルの機能で重複を削除します。そして残ったサジェストキーワードをグルーピングします。

Googleサジェストから検索ワード候補を一括ダウンロード『グーグルサジェスト キーワード一括DLツール』

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
キーワードをシーンや検索意図毎にグルーピングします。

CSVファイルで一括DL後にグルーピングをすると以下のようになります。私は大雑把な性格なので50%ぐらい完成したら手を止めます。時間もないので・・。

グルーピング
グルーピングする際にイメージを膨らませるためにラッコキーワードを使います。

 この後に「ラッコキーワード」を使います。ラッコキーワードでもサジェストキーワード取得機能がありますが、先ほどすでにグルーピングしたので使用しません。画面だけ掲載します。

ラッコキーワード

ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール(仮名・β版))

 ラッコキーワードの素晴らしいところは、Q&A取得ツールです。「Yahoo!知恵袋」と「教えて!goo」から生徒募集に関するQ&Aを抜き出してくれます。これは

まさに検索意図の宝庫です。ユーザー分析ツールと言ってもいいと思います。

ラッコキーワードのQA
Q&Aのテキストは宝の山。しっかり読んで研究。

 少し抜き出してみると、以下のようなコメントがありました。まさにマーケティングのための調査です。お金をかけてもなかなか手に入らないテキスト情報が無料で一発で手に入ります。このコメントを読んでイメージを膨らませます。

  1. 生徒募集のアイデアを大募集させてください。 書道教室、現在生徒12名、目標は30名...
  2. ピアノ教室の生徒募集について、質問があります。 男の生徒を募集していない理由が...
  3. 〇〇教室生徒募集の版下(原稿)はあります。 これを、自宅のプリンターで大量に印刷...
  4. 学習塾で働いてます。中学生がメインです。 生徒募集の企画を上げることになったの...
  5. 英語学校の生徒の募集方法についてお知恵をお貸しください。私の友人は中国人で、...
  6. 少人数制の学習塾で、生徒募集はどう思いますか?
  7. 教育関係の方に質問です。 東北地方で学習塾をしております。高校の生徒の募集で困...
  8. 教室の集客の伸びに悩んでいます。 只今、教室の生徒さん募集に苦労しています。 S...
  9. ゴルフスクールを始めます。ネット上で生徒を募集するには、ブログやフェイスブッ...
  10. E〇〇の英会話教室を4月から開校します。 1月ごろから生徒募集活動をして、今一人...
キーワードボリュームを調べて優先順位の高いキーワードを確認します。

 最後にキーワードボリュームを調べます。ツールはたくさんあります。一般的にはGoogle広告のkeywordプランナーですが、私は使いやすさからUbersuggestをお勧めします。ログインも登録もお金も不要なので、手軽に出来るのはウーバーサジェストです。

参考までにGoogle広告の画面です

Google広告のキーワードプランナー

こちらがubersuggestの画面です。

ubersuggest

ubersuggest

以上のことを踏まえて、「生徒募集」に悩やむ教室運営者のニーズを体系化して作ったのが、上記の特集のリストになります。

 

ウェブマーケの識者たちの考え方に学ぶ | 習い事の生徒募集のコツ

ブログやツイッターで最新SEO対策情報を手に入れる

 

 SEOの情報は、日々変わっていきます。Googleは大規模なアルゴリズムのアップデートを繰り返すことで、利用者のクエリに対して、役立つサイトを結果画面に表示することに努めてきました。これ以外にも小さな改良はどんどん続けています。昔に勉強したSEOの知識が、実は古くなっている可能性もあります。そんなフロー情報・最新情報はブログやツイッターで確認をしたいと思います。

 教室経営者にとっては、どの情報が正しいのか精査する時間がない方もいると思います。そんな方は以下のサイトのなかから購読を選んでもらえればと思います。

 

 

 

Googleのコアアップデート

 アップデートの直後は、「勝った負けた」、「浮上した」などの一喜一憂コメントが散見されます。Googleはサイトに意地悪をしているわけではなく、検索意図に沿った内容を表示することだけを考えています。大切なことは、Googleのアップデートの意図を把握することです。そのためにもトレンドは把握しておきたいですね。

  • ベニスアップデート(2014/12/15) →ユーザーが検索した場所が結果に反映。
  • パンダアップデート4.2(2015/7/24) →「オリジナルの内容を持たない」コンテンツは評価が下降。
  • ペンギンアップデート4.0(2016/9/23) →リンクとウェブスパムを取り締まる
  • Rank Brain(2015年初め頃に導入) →「人工知能が組み込まれた」アルゴリズム
  • クオリティアップデート(2015/5/7) →コンテンツの品質を評価、サイト全体へ適用
  • モバイルフレンドリーアップデート(2015/4/21) →スマホ対応していないサイトの評価が下がる
  • インタースティシャルアップデート(2015/11/1) →ページにアクセスした際に、ページ全体を覆うような広告が表示されるページの評価を下げる
  • 日本語検索アップデート(2017/2/3) →日本語のキュレーションサイトが影響を受けたアップデート
  • 健康アップデート(2017/12/6) →医療や健康に関連する情報の信ぴょう性
  • コアアルゴリズムアップデート(2018/3月以降) →「より良いコンテンツを更新し続けることが唯一の対処法」と宣言
  • スピードアップデート(2018/7) →ページの表示速度の評価対象はPC用ページだけでなくモバイル端末用のページも加わる
  • BERTアップデート(2019/10/25) →自然言語処理技術を導入。文脈を読み取る

 

ブログとツイッターで情報発信しているSEOの第一人者たち

 SEOの第一人者たちが、その時にしか呟けないコメントを出すことがあります。現在から過去コメントを振り返るのもまた一興です。歴史の証人たちは何を発信するのだろうか、ぜひ注目してください。

辻正浩 さん

https://twitter.com/tsuj

web > SEO

1974年8月17日生。日本東京都渋谷区在住。北星学園大学(心理学)卒業後、1998年からゲームを中心としたエンターテインメント商材卸売問屋に入社。営業として東京・仙台で勤務する。その後2002年に退職し札幌市で広告業界に足を踏み入れる。テレビ番組・CM制作会社での制作ディレクターを皮切りに、制作会社、広告代理店などで勤務。Web・映像・紙・イベントなど各種媒体の広告全般のディレクター兼営業を行い、インターネット放送局の立ち上げ・運営や、ポストプロダクションスタジオの立ち上げ、会社の立ち上げなど様々な経験を積む。その中で、特に取り組んだWeb制作・SEOについて技術を磨く。2007年より東京に拠点を移し、SEMを中心とした広告代理店でSEOコンサルタントに。2011年10月からフリーランスのSEO(Search Engine Optimizer)、2013年7月から株式会社so.laで活動。 そして2019年5月7日に株式会社JADEを設立し副社長に就任。成果を上げつづけるSEOを追求している。

 

渡辺隆広 さん

https://twitter.com/takahwata

https://www.sem-r.com/

株式会社アイレップ 取締役CSO SEM総合研究所 所長。1997年SEOサービスを開始、2002年に会社設立(株式会社イー・プロモート)後、2003年に退社。2005年4月より株式会社アイレップにてサーチエンジンマーケティング総合研究所所長を務める。主な著書に「検索にガンガンヒットするホームページの作り方」(翔泳社刊)など。CNET Japan「渡辺隆広のサーチエンジン情報館」(2005年~)他、多数連載記事を担当し、人気を博す。

 

 

住 太陽 さん

https://twitter.com/motoharusumi 

https://www.searchengineoptimization.jp/

サイト「SEO 検索エンジン最適化」の運営者であり、日本で最初のSEO解説書の著者でもある。執筆・講演など多数。オートバイ旅行を趣味にしており、顧客訪問や講演では全国どこでもオートバイで訪問、年間の多くを旅先で過ごしている。第19回堺自由都市文学賞受賞。千葉県出身、大阪府堺市在住。1971年生まれ。

 

鈴木謙一 さん

https://twitter.com/suzukik

海外SEO情報ブログ

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

 

松尾 茂起 さん

https://twitter.com/seokyoto

https://web-rider.jp/

関西学院大学 経済学部を卒業後、音楽系の制作会社に勤務し、大手舞台音楽などの制作に携わる。その後、2005年にフリーランスとして独立し、自身の楽曲のネット販売などをおこない、さまざまなプロジェクトを成功させる。その成功体験を活かし、2010年に株式会社ウェブライダーを設立。検索集客を軸としたWebマーケティングのコンサルティングやコンテンツ制作を手がける。これまでにプロデュースした主なコンテンツは「沈黙のWebマーケティング」「沈黙のWebライティング」「美味しいワイン」「美味い居酒屋」など。沈黙シリーズは書籍化され、 それぞれAmazonランキングのベストセラーに。セミナー講師としても、 「CSS Nite」や「ad:tech」、宣伝会議「編集・ライター養成講座」等で登壇。CSS Niteでは年間ベスト・スピーカー賞を4度獲り2013、2015、2016、2017)、殿堂入りを果たす。また、2017年秋には文章の 校閲・ 推敲支援ツール「文賢(ブンケン)」をプロデュース。音楽家としても活動しており、アーティストのライブサポートや、各種テーマソング制作、「国民文化祭 京都」などのイベントや京都の貴船神社などに楽曲を提供。「恋のSEO!」「私の心の中の関数」などの楽曲はネットで話題に。また結婚式ソング「風と巡る季節」はYouTubeにて30万回以上再生され、全国の多くの新郎新婦からの問合せが届くように。1978年生まれのAB型。現在、京都と東京に在住。猫をこよなく愛する。

 

 

篠原 誠 さん

バカに毛が生えたブログ(バカ毛)

株式会社Bake 代表取締役。2007年10月にSEOディレクターとして株式会社フルスピードに入社。企業サイトを中心にコンサルティングを行う。2015年4月に独立。メディア運営とSEOコンサルティングを中心に活動中。個人活動として2008年にSEOの勉強と情報発信のために「バカに毛が生えたブログ」開設し、現在もSEO関連の情報を発信している。

 

個人名ではないがSEO情報を発信しているメディア

 SEOの第一人者たちが歴史の証人なら、ブログなどのまとまった情報は歴史書です。各メディアは、落ち着いて分析しているメディアも必見です。

SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ
SEO Japanは2002年設立のアイオイクスが運営する海外の最新SEO対策・CRO情報ブログです。 海外の著名なWEBマーケティング情報サイトと提携し、最新記事・注目記事を翻訳してお届けしています。
CyberAgent SEO Information (サイバーエージェントSEO情報ブログ)
CyberAgent SEO Information (サイバーエージェントSEO情報ブログ). サイバーエージェントSEOグローバルイノベーションプロジェクト(SGIP)です。当ブログでは、皆様がウェブサイトを運営するにあたって必要となるSEOに関する情報をご提供して参ります。
SEOに役立つホットな話題をブログで配信:ナイルのSEO相談室
「ナイルのSEO相談室」(旧:SEO HACKS)はナイル株式会社が運営するメディアです。

 

学歴って何!? 教育ドキュメンタリー映画「Most Likely to Succeed」の鑑賞のススメと教育考

課題解決型学習の未来とは

 同僚にドキュメンタリー映画「Most Likely To Succeed」(成功に一番近い教育とは)をすすめられ休日を機に観賞しました。翌日にはオンラインレビュー会にも参加。

 そこで映画のテーマのひとつである「課題解決型学習(Project Based Learning)」と「対話」について考えてみました。教室運営者の方にオススメします。ぜひ保護者と一緒にレビュー会をしましょう。新しいコミュニケーションが取ることでしょう。

 

 

  

大人に「忍耐を身に付けて」と言われた女の子

  私にとってのこの映画の見せ場は冒頭に訪れました。先生と母親という二人の大人に囲まれて「忍耐を身に付けて」と言われて呆然としています。すごく残酷なシーンです。「対話」の断絶です。
 『Most Likely to Succeed』の舞台は、カリフォルニア州サンディエゴにある「High Tech High」。重要なポイントはチャータースクール(認可の公立高校)で行われている点にあると思っています。公立高校で、このシステムが上手くワークするのか長期間で見ないといけないと思いました。

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ドキュメンタリー映画「Most Likely To Succeed」(成功に一番近い教育とは)

 

教育ドキュメンタリー映画「Most Likely to Succeed」とは

 『Most Likely to Succeed』は、アメリカの先進的な学校(High Tech High)でのプロジェクト型学習を追ったドキュメンタリー映画です。映画の舞台は、カリフォルニア州サンディエゴにある「High Tech High」(ハイテク・ハイ、以下HTH)。この学校は上の写真のような子をなくすために作られた学校です。HTHの概要は以下の通りです。

 

HTHには、決まった教科書、定期試験がないことで知られる。時間割も一日2、3コマしかなく、緩やかである。どんな授業をするかはそれぞれの教師にまかされている。生徒たちはチームを作り、保護者などが見学に来る学期末の展示会に向け、作品を制作する。教師は2人でチームを組み、それぞれの得意分野を生かしつつ協業する形で、プロジェクトを考える。

課題解決型学習、世界はこの学校に注目する 「ハイテク・ハイ」が日本にやってきた:朝日新聞GLOBE+

 

 映画の中心は、二人の高校1年生の成長でした。企画段階から自分たちで考え、作品完成まで時間をかけて試行錯誤を繰り返すプロジェクトベースの授業の行く末を鑑賞者にじらしながら見せていきます。
 1人目はギリシャ神話の創作演劇プロジェクトに参加。演出、照明、衣装、役者、各々の担当決めを対話を通じて行います。内気でシャイな女の子が演出という大役に立候補。最初はなかなかうまく行きませんが最後は成功します。
 2人目は過去の文明の栄枯盛衰を学習し、そこに通底する特徴を工作を通じて表現するプロジェクトにジョインしました。情熱もありスキルも高そうな男の子が最後に失敗します。しかし先生や仲間との対話を通じて1か月後にリベンジします。
 2人の違いは成功と失敗です。共通しているのは感情の起伏の振れ幅だと感じました。自ら決めたことに対して懸命に取り組み、展示会に挑むという一連のプロジェクトは、課題発見-対応策の仮説-その検証をずっと繰り返します。このサイクルをチームのメンバーとの対話を通じて行うことで、コミュニケーション力や協調性などを磨き上げていくのだと思います。
 素晴らしいプログラムであると純粋に感じました。

 

自ら問題を発見し解決する「課題解決型学習」とは

 PBL(Project-Based Learning)とは、自ら発見した課題の解決に取り組み、その探究プロセスを通じて新たな価値を創造する教育法です。しかし探求と言われてもよく分かりません。探求について辞書で調べると「あるものを得ようとしてさがし求めること。さがし出して手に入れようとすること」。したがって課題解決型学習とは、「自ら探し求める方法を学ぶこと」と言えるでしょう。京産大の論文の冒頭で「科目内容に基づいた学習(Subject Based Learning)」との対比で説明している件が分かりやすいので補足します。 

「課題解決型学習(Project Based Learning)」とは、ある課題が示され、その課題を解決するために必要な知識や能力とは何かを学生自らが考えた上で、その知識や能力を身につけ、課題解決に役立てるという流れを持った学習である。大人数講義型科目に代表される「科目内容に基づいた学習(Subject Based Learning)」のように何を知るべきかが教員によって提示されるのではなく、学生自身が何を学ぶべきかを主体的に決めるところにその基盤があり)、日本においては、専門分野における少人数での演習や、いわゆる「キャリア教育」における少人数での演習科目の形で、課題解決型の授業が運営されている。

京産大「課題解決型授業における満足度と教育成果との関係」より

 

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教室の中心にいるのは子供なのか、先生なのか

 

「課題解決型学習」は既成価値観を超えられるか?

 この映画は、従来からの価値観から脱することが出来ない保護者や子供たちも出てきます。教科書がないことへの不安。米国名門大学群「アイビーリーグ」に入りたいと訴える保護者。そして子どもたちも一緒です。クリティカルシンキングは大学に入ってから学ぶからいまはテストのための教育をしてほしいと訴えます。
 実際は、「この学びは非常に大切だが、我が子には成功のために大学に入学してほしい」と思っている学歴主義の保護者が大部分ではないでしょうか。つまり社会が同時に変わらないと変革は起きないとも感じています。特に高い勤労倫理を大切にする日本人にとって「学歴社会」や「成功」などの価値観は馴染みやすい評価軸であり、この軸を変えるには相当の時間を要するとも思います。

 

対話の出発点としての「Most Likely to Succeed」


 映画「Most Likely to Succeed」は、教育とは何か?について、社会や大人と、子どもの視点を行き来しながら描いています。レビュー会では現役女子大生(教育系)と話す機会がありました。彼女は「日本にハイテクハイを作りたいと思っています」ってハニカミながらおっしゃっていました。衝撃です。私は課題解決型学習の課題は、日本には教える先生がいないのではと課題感を持っていましたが、こんな若手が育ってきていることは希望でした。
 教育の英語は、Educationです。その語源や意味は「内在する可能性を引き出す」という意味だそうです。そう考えると知識を詰め込む学習というのは少なくてもEducationとは遠いようにも思えますし、探求がEducationに近いかもしれないと再認識しました。Educationの本質は、子どもたちの探求心を引き出すことにあると、言葉を生み出した古の偉人が教えてくれているのかもしれないと感じました。
 この映画の作り手は、不確定な時代にあり、多様な考え方を持つ大人がたくさんいることを知っています。対話の出発点になる映画です。子供たちが対話のなかから学びを身につけているように、私たち大人も対話のなかから学びについて考え続けたいと思いました。

 

ということで楽しかったです!

 

スマホやPCでもすぐに見ることが出来ます(有料)。

vimeo.com

 

 

参考資料

Future Edu Tokyo : 一社)フューチャーエデュ

【レポート】AI時代に必要な教育・人材開発・組織とは?”Most likely to succeed” – Mindfulness Project

映画「Most Likely To Succeed」ーこれからの世界で生き抜く子どもを育てる新しい学校教育とは?|アットカフェ